日本オリーブオイルソムリエ協会の国内での講座やプログラムは、それだけで基礎から高度な内容までカバーするさまざまなレベルに対応したものですが、それでも生産地で実際に現場だからこそ学べる知識には及ばないものです。
かねてより、こうした現場での学習の機会を何とか補いたい、と考えてまいりましたが、このほど、スペイン・カタルーニャ州立農業技術研究所(IRTA)との間で交換研修プログラムを開催することで合意し、その第1号として、マスターオリーブオイルソムリエ®である石井崇之さんをカタルーニャ州に派遣することとなりました。
このプログラムは、概ね10月中旬から12月のクリスマス休暇前までの約2か月間の期間で、現地に滞在し、IRTAの研究員とともにオリーブ果実の収穫監督、搾油そして搾油後の品質チェックを毎日繰り返しながら、搾油品質に影響を与える農業上のポイントやその管理手法などを専門に学ぶものです。またそうしたデイリーの業務研修の他に、カタルーニャ州立テイスター養成学校での講義・テイスティング実技指導等を受けていただく集中的なプログラムです。
収穫搾油時期の2か月間を産地で実際に生活し、生産者や技術者とともに搾油を行い品質管理を繰り返していくことは、何よりも実践的な訓練となることでしょう。こうしたプログラム自体、日本初と言えるものですが、日本オリーブオイルソムリエ協会では、今後も、マスターオリーブオイルソムリエ®コース修了者を対象に、希望者の派遣を毎年行っていく予定です。
スペイン・カタルーニャ州立農業技術研究所(IRTA)のホームページはこちら:
http://www.irta.cat/es-ES/LIrta/Paginas/default.aspx