皆様、明けましておめでとうございます。
日本オリーブオイルソムリエ協会は、設立15年目の新年を迎えました。『継続』はなんとか・・・と申しますが、オリーブオイルがこれほど日本の食卓に普及する中で、オリーブオイルソムリエ®の皆様への期待と役割は今後ますます高まるものと信じています。協会も、ただ『継続』するだけでなく時代の要請に即した発展を遂げながら、より身近に会員の皆様や消費者の傍にあって、そして生産者の技術向上と市場の拡大・健全化に尽力をしてまいりたいと考えております。
2024年の課題は、生産や流通における「技術革新」、そして「国際化の支援」と考え、いくつかの新機軸を打ち出していく予定です。特に生産や流通における技術革新については、『オリーブコンサルタントTM』及び『オリーブオイルコンサルタントTM』という新しい資格認定制度を開始し、技術の伝搬や教育研修アドバイザリーのシーンで、より明確にサービスの提供を行える資格名を付与して、会員の皆様の活動支援を行いたいと考えています。(資格制度詳細は追って発表しますが、既存講座受講と新規短期講習の組み合わせを想定しています)
国際化においては、いよいよ外国語での開講を本格化させてまいります。2023年に行った台湾での中国語(台湾華語・繁体字)によるジュニアソムリエコース開講は、初回開講からすでに3度目を数えますが、これまでのような不定期ではなく、今後は年に複数回定期開講化させる予定です。
また、東京では、英語によるテイスティングと品種固有の風味を研究する新講座を開講させます。国内でオリーブオイルソムリエ®資格を取得された方はもちろん、海外各地でテイスティングコースを修了された方を対象とし、テイスティングの方法論的技術的向上を実現させながら、各品種の風味個性やフードペアリングを学べる講座の設計を行っています。ソムリエとマスターソムリエの中間程度に位置づけられる講座として、「シニアオリーブオイルソムリエ」のような修了資格を検討中です。(海外受講生との国際交流も活発化させていくことも狙いの一つです)
「本格的コロナ明け」ともいわれる本年、日本がオリーブオイルの世界で孤立することなく、生産や流通の現場において世界標準を実現していくことを目指しながら、様々な施策を打ち出してまいります。引き続き会員の皆様の暖かいご支援をよろしくお願いいたします。
一般社団法人日本オリーブオイルソムリエ協会
代表理事 多田 俊哉