みなさん、アスリートの食事に「オリーブオイル」が推奨されていることを知っていますか?近年、オリーブオイルは日本国内でも健康や美容に役立つ食品として話題となっていますが、海外では「アスリートの食事」としても注目されています。
「オリーブオイルは油だから身体に悪いんじゃないの?」と疑問を抱く方も多いかと思いますが、オリーブオイルは栄養価が高く、良質な脂質が取れることから、海外ではアスリートの食事として意欲的に取り入れられています。
そこで今回は、アスリートの食事にオリーブオイルをおすすめする理由について解説していきます。
オリーブオイルがアスリートに与える3つのメリット
メリット1.疲労回復
アスリートの食事には魚や肉、大豆製品等の「タンパク質」の摂取が必要不可欠とされています。もちろん、丈夫な身体作りにはタンパク質が欠かせないのですが、疲労回復面においては「ビタミンA、C、E」も欠かせません。
オリーブオイルでは、ビタミンE等の天然系抗酸化物質を多く摂取することができます。さらに、緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンは油に溶けやすく、身体の中でビタミンAに変わる特性を持っているため、オリーブオイルと一緒に摂取することでビタミンAの吸収率を向上させることが可能となります。
メリット2.病気の予防
オリーブオイルは病気の予防食品としても注目されています。一般に固形の乳製品や肉などに多く含まれる飽和脂肪酸を、オリーブオイルに多く含まれる不飽和脂肪酸に置き換えることで心血管疾患のリスクを軽減することができます。
さらに、オリーブオイルに含まれるポリフェノールやビタミンEなどの天然系抗酸化物質は、高血圧や糖尿病、高脂血症などの慢性疾患に効果があるとスペインの科学研究「PREDIMED」で実証されています。
メリット3.理想的な栄養脂肪源
オレイン酸を多く含むオリーブオイルは、不飽和脂肪酸の方が飽和脂肪酸よりも遥かに早く分解するため、体内に蓄積されにくいという特性を持っています。そのため、海外の多くのアスリートが「理想的な栄養脂肪源」としてオリーブオイルを意欲的に取り入れているのです。
アスリートには「エクストラバージンオリーブオイル」がおすすめ!
プロテニス選手のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)がオリーブオイルを食事のベースとしていることをご存知でしょうか。
スペイン出身のラファエル・ナダルは、スペイン産オリーブオイルのブランドアンバサダーを務めた経験があるほど、「オリーブオイル愛好家」として広く認知されており、パフォーマンスを向上させるためにエクストラバージンオリーブオイルを取り入れていることを公言しています。
グランドスラム優勝回数歴代1位タイ(20回)や、史上7人目となるキャリア・グランドスラム達成、マスターズ1000では歴代2位となる35回の優勝記録などなど、テニス史上屈指の選手として今なお第一線で活躍し続けている秘訣には「オリーブオイル」の存在があるのではないでしょうか。2021年全仏ープンでも優勝候補としてラファエル選手のブックメーカーのオッズは一番人気です。
「エクストラバージンオリーブオイル」は最も品質が高い
「オリーブオイル」と一言で言っても、8種類に細分化されています。オリーブオイルは品質や酸度、精度などにより、どの品質等級に該当するかを国際オリーブ協会(IOC)が定めています。
8つある品質等級の中でも最も品質が高いのが「バージンオリーブオイル」です。バージンオリーブオイルは、果汁から遠心分離などの機械的処理のみで得られた油のことで、科学的処理を一切用いずに抽出されるオリーブオイルを指します。
そして、バージンオリーブオイルの中でも最も品質が高いのが「エクストラバージンオリーブオイル」です。エクストラバージンオリーブオイルは、風味官能検査で味や香りに欠陥が一つもなく、酸度が0.8%以下のものを指します。
このエクストラバージンオリーブオイルに、アスリートの活躍に必要不可欠な「ビタミンE」や「ポリフェノール」、「オレイン酸」などの成分が最も多く含まれているのです。