1月27日に開催された第9回香川県オリーブ品評会オリーブオイル部門の審査員に、協会の多田理事長が招聘されました。2015年、2016年に続く3回目の招聘となり、日本最大の民間のオリーブオイル機関の代表者ということで招聘されているものです。
品評会では、8名の審査員による審査選考の結果、以下の通り賞が授与されることになり、このほか金賞数点、銀賞数点が決定されました。審査の結果は、即日マスコミ発表が行われ、またNHK香川をはじめ主要なローカルメディアが理事長のインタビューを始め、結果を報道しましたので目にされた方も多かったかもしれません。発表された各賞は以下の通り。
① 香川県知事賞(1等賞です)
エコランド鵜足津プレミアム VIRGIIN OLIVE OIL
② NPO法人小豆島オリーブ協会理事長賞(2等賞です)
株式会社アグリオリーブ小豆島
小豆島産100%エキストラバージンオリーブオイル
③ 小豆島オリーブ振興協議会長賞(3等賞です)
一般財団法人小豆島オリーブ公園
手摘み一番搾りエクストラバージンオリーブオイル
④ 小豆島町長賞(4等賞です)
株式会社ヤマヒサ自社農園栽培オリーブ油
⑤ 土庄町長賞(5等賞です)
金両株式会社 収穫季節限定小豆島産100%エクストラバージン
オリーブオイル(ブレンド)
審査に当たった多田理事長からは、
『2016年産に関しては、夏の猛暑少雨と9月以降の長雨等により、オリーブ果実の熟度のコントロールならびに疾病管理がきわめて困難な年でした。収穫初期には全般的に果実の熟度がMaturity Indexよりも早く回る傾向であったものの、その後の天候悪化で熟成は停滞する中、炭疽病の発生も見られ、テイスティングを行っている最中も、生産者のご苦労がしのばれました。
審査を行った約20品については、審査員に商品名を伏せたブラインドテイスティングで行われ、誰が作ったのかは明かされないまま評価を行いましたが、全体として苦味や辛さの際立ったオイルはほとんど無く、デリケート~ミディアム程度の風味強度。1等賞~5等賞までのオイルは、プレス発表時に生産者名が初めて明かされたわけですが、1等賞に輝いたエコランド鵜足津(うたず)のオイルは、極めてスイートで甘味が前面に出たマイルドなオイルで、トロピカルフルーツや桃、梨などの完熟果実のテイストが強く印象に残っています。』
とのコメントが寄せられています。
デリケートなオイルが1等賞を獲得するのは品評会としてもかなり珍しく、苦い辛い一辺倒になりがちな品評会が多い中で、デリケートながら複雑な風味や繊細なテイストがあることをきちんと評価しているところは、大変素晴らしいことと感じます。また、賞を受賞したオイルの中では、自社で搾油機を持たず委託して搾られたオイルもありますが、果実の生産者と搾油を行った業者との連携により高品質のオイルが産み出されたことも相互に喜ばしいことです。
これらのオイルが、今度は海外の審査員が中心のOLIVE JAPAN 2017国際オリーブオイルコンテストにてどういった評価を受けるのか、また楽しみでありますが、まずは、協会会員や消費者の皆さんにこれらの優れた香川県産のオイルも楽しんでいただければと願っています。受賞したオイルは、受賞発表時に販売用の100本を確保しておくことが求められていますので、発表直後の今であれば、まだ買うことができそうです。もちろん、OLIVE JAPANに出品され受賞されれば、7月のOLIVE JAPANマルシェイベントで会員の皆様はOLIVE OIL BAR®でテイスティングしていただくこともできますので、お楽しみに。