多田理事長執筆の新しい本が、5月27日(金)に小学館より刊行されます。
今度の書籍は、日頃からオリーブオイルの正しい品質情報の啓蒙と、高品質の製品をつくる生産者保護を訴える協会の設立趣意にストレートに取り組んだもの。タイトルも、スバリ『そのオリーブオイルは偽物です』(小学館刊・1,100円税別)
業界の慣行や悪習を否定し、しがらみから自由な立場を貫く協会だからこそ可能な直截な切り口は、これまでのどんな「オリーブオイル本」にも無かったものであることはもちろん、多くの協会会員の皆さまが、この本を活用して、各自の品質へのコミットを深め、お客様への正しい知識のコミュニケーションに役立てていただきたい、と多田理事長は執筆後に語っていました。
OLIVE JAPAN 国際オリーブオイルコンテストを5年前に始めた時もそうでしたが、市場の実態や品質の実態に固く口を閉ざす商業主義からの攻撃は、この本の刊行によっても、なお一層風圧は強まることでしょう。こともあろうに、「成長し拡大を続けるオリーブオイル市場に水を差すのか?」といった揶揄や非難もあったと理事長はCREA WEBマガジン記事掲載時に語っていたことを思い出します。
真実を明かすことは、それを明かされて都合の悪い人から執拗で徹底的な攻撃を受けますが、一方でそうした都合の悪い人たちを赤裸々にあぶり出すリトマス試験紙でもあります。わたしたちは、日本オリーブオイルソムリエ協会を立ち上げた時から、そうした執拗で徹底的な攻撃にも屈しない勇気を持つことを誓って、消費者のためにそうした不当な輩をあぶり出し、この稀有な神の恵みともいえるオリーブオイルの本当のすばらしさを心おきなく消費者とともに味わうことができる、そんな健全な市場を作っていかなければならないのだと考えています。
本の概要・目次は以下の通り:
≪目次≫ - 一部抜粋 –
第1章 あなたの家にあるオリーブオイル、大丈夫ですか?
1万年前から食べている安全安心フードのはずが…。
日本には「エキストラバージン」に関する法規定は何もない!
劣悪オイルはこうして「エキストラバージン」に化ける
国際オリーブ理事会の光と影
第2章 これが偽装の手口!偽エキストラバージンの実態
消費者を待ち受ける3つの裏切り
偽装の手口 ①まぜもの偽装~他の安オイルを混入
偽装の手口 ②アップグレード偽装~勝手に等級を格上げ
カビや発酵した果実を平気で搾る
偽装オイルは食べても安全か?
第3章 こうして消費者はだまされる
消費者を取り囲む9つものトリック ~ ラベル表示、政府認証、値段、ニセの専門家…
「国産品」なら信用できるか?
ブランドを確立したい「小豆島」~品質向上に試行錯誤する国内生産者たち
第4章 レストランなら大丈夫?
フィレンツェのレストランで酸敗欠陥臭、そして日本でも・・・
イタリアンレストランでは「エキストラバージン」を使わない
第5章 本物のオリーブオイルの選び方
真のエキストラバージンはこうして作られる
オリーブオイルの素晴らしい健康機能
オリーブオイルにもある『ドメーヌ(銘醸)』
OLIVE JAPAN が誕生した理由
第6章 オリーブオイルは魔法のオイル
一番の魅力は独特の風味=エキストラバージンオリーブオイルは調味料
魔法の一滴で料理はがらりと変わる
本物を知る近道「オリーブオイルソムリエ」
付録: OLIVE JAPAN 2015 受賞一覧、オリーブオイルソムリエがいるショップ一覧
B5判 168ページ、5月27日金曜日発売 小学館 ©2016多田俊哉
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なお、本書籍の協会会員さま向け特別割引頒布等はありませんが、協会本部教室での講座開講時であれば書籍の販売を行います(消費税分をサービスいたします)。また、店舗等での販売希望の方には、10冊以上(10冊単位)で出版元から直送いたしますので事務局までお申込みください。(各店舗にて定価販売ください)
7月8日~9日のOLIVE JAPAN 2016 オリーブマルシェ会場(二子玉川ライズ)でも販売+著者サイン会を開催いたします。